konの薦め!

マンガ、旅を中心にぐたぐた書いていければ

*トラブル続きの旅(上海→蘭州→ラサ)* 旅の薦めvol.3

そんなこんなで出発の日の前日夜。
知らぬ番号から電話がかかってきた。普段知らない番号先からの着信には出ないことにしているが、同じ番号から3度かかってきたため出ることに。
聞こえてくるのは片言の日本語。
ラサ旅行を申し込んだツアー会社からの電話だった。
内容としては、明日の蘭州からラサまでの青蔵鉄道の列車が急遽無くなったとのこと。
正直意味がよく理解できなかった。既に上海の駅で支払いをし、チケットの現物を既に手持っているのに、その列車が走らなくなる!?電車が無くなる理由について尋ねても、旅行会社の人もよくわからないとのことだった。日本では理由不明のまま列車が走らなくなることはないし、そのようなことが万一あっても連絡が前日夜になるなんてことはないだろう。蘭州近辺のエリアで軍事演習でもあるのかなと考えたりもしたが、どうしても青蔵鉄道に乗ってみたかったため急遽対応策を考える。
調べた結果、
・翌日走らなくなるのは蘭州からラサの列車で、隣の西寧からラサまでの列車は問題なく走る。
・西寧からラサまでの列車は残席がある状況(ネット予約可能)
・蘭州から西寧までは230キロ、電車で約3時間
ということがわかった。
そこで当初の予定通り上海から蘭州まで飛行機で飛び、蘭州空港から駅に向かい、蘭州駅から西寧駅まで高鉄(新幹線)で向かい、西寧駅からラサに向かうことにした。
ネット購入を済ませひと安心したのだが、もちろんこれで済むはずがなかった。

8月3日旅行当日
無事蘭州空港に到着。
しかしここでまたもやトラブル発生。前夜予約完了したはずの青蔵鉄道のチケットが満席を理由に何故か予約取消の連絡を受ける。間違いなく空席があったし、予約完了画面も出て、確認メールまで来ていた。中国では予約完了となっても予約取消になることがあるので注意が必要だ。

途方にくれたが、ラサでのガイド、宿、許可証の日程は既にフィックスされており、最後の手段として飛行機でラサに向かうしか手は残されていなかった。
航空券は高くラサに夜中の着く便しかなかったが、仕方なく航空券を購入。
飛行機の出発は夜のため、半日蘭州観光することに。蘭州空港は市街から60キロ以上離れているため鉄道を使い蘭州駅へ。
赤土の小山が並び砂漠みたいな景色が続く。
40分ほどで蘭州駅に到着!
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駅の地下広場?は綺麗だったが、何故か人が1人もいなかった。

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蘭州と言えば蘭州ラーメンが何よりも有名。地理的にウイグル地方に近いため、イスラム系の人たちも多く、イスラム教の帽子?である白い皿みたいなものを頭に被っている人が多くいる。やはり上海に比べるとタクシー料金も安く、初乗りが12元だった。また、上海では基本相乗りなど無いが、蘭州ではタクシーそもそも捕まえずらいためか、相乗りは普通。数少ない観光スポットである水車公園までタクシーを使った際も途中で知らんおっさんが相乗りしてきた。
蘭州は街としてはかなり栄えているが、日本人にはそこまでメジャーな土地ではないため1人の日本人も見かけなかった。
蘭州ラーメンは麺がのびのびで日本のラーメンのほうが圧倒的にうまい。写真無くてすいません。。

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黄河が街の真ん中に流れているがとても汚い。その中で水遊びをする子供たち。。。
蘭州は観光名所は正直あまり無いので半日の観光で十分だ。
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水車公園を一瞬覗き
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中山橋という鉄橋を渡り、小さな山の上にある寺まで登った程度。
めぼしいところは見て回り、蘭州空港に戻るため蘭州駅に向かおうとした際にまたまたトラブル発生!
あまりにタクシーが捕まらなく列車の時間が迫っていたため、声をかけてきたバイクの兄ちゃんに連れてってもらうことに。流石にリュックを持った3人を乗せてもらうのは無理だったため、僕ともう1人はバイクで、残った1人は相乗りでタクシーを拾うことに。
渋滞の中バイクはすいすいと進んだが、駅が何種類もあるため、バイクの兄ちゃんが認識する駅と僕たちの目指す駅が噛み合わない。結果駅は見えるがレールを挟んだ反対側に来てしまった。ここでバイクの兄ちゃんが、当初約束した料金の倍払わなければここで降りろと言ってきた。普段ならそんなやつ相手にせずさっさと降りるまたは運転手を詰めていくところだが、そもそも道をこっちだあっちだと指示をしたのが自分たちであったこと、駅は見えているが、ぐるっと一本道を回らなければ辿りつけず相当な時間を要することがマップを見て判明したこと、一本道でタクシーが殆ど走っていない感じだったため、条件をのみ再びバイクに乗ることに。アスファルトの舗装がされておらず道が穴だらけ、かつ、後部座席に2人で乗っているためむちゃくちゃケツが痛いのを我慢しながら必死にしがみつくこと15分で駅に到着。道に迷ったせいで、乗り心地悪いのに倍の料金となったのに加え、電車に乗り遅れることになり散々な目にあってしまった。ちなみに残った1人はその後相乗りですぐタクシーを拾え先に駅に到着し定刻の高鉄に乗車してました。。
すったもんだした後やっと我々も蘭州空港に到着。中国では日常茶飯事なのだが飛行機の出発が3時間も遅れることに。ラサ空港に着く頃には夜中の2時。空港は小さく朝まで滞在は許されないとのため空港から市街までのバスに乗ること1時間。
市街地にはホテルが色々あるが、中国一の旅行サイトCトリップで事前に調べておいた宿がいくら探しても見当たらない。仕方なしに側にある宿に入り部屋を頼んだのだが、なんと外国人は泊められないと宿泊を拒否される。中国では外国人の宿泊が認められない宿が現在でもあるとは聞いていたが、へとへとな深夜3時に断られるとまじでキツい。
日が昇るまでそんなに時間がなかったこともあり、心が折れた僕たち3人は仕方なしに一軒の宿の中庭で野宿をすることに決めた。
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しかしラサは標高3000メートル以上。8月とはいえ、夜の寒さは尋常ではない。持ってきた衣類全てを重ねて着ても、あまりの寒さに1時間弱しか寝ることができなかった。
体の芯まで冷えたため朝四時から飯屋に駆け込みチャーハンをほうばる。

まだ夜が空けていなかったが僕たちにはやることがあった。
朝一にラサ駅に行き青蔵鉄道の切符を買うことだ。どうしても青蔵鉄道に乗りたかったので帰路を飛行機ではなく鉄道で行こうと決めたのだ。幸いにもネット上では鉄道チケットの空席が確認できたため席を抑え、念のため朝一に駅にチケットを確保しに行くことにしたのである。
その結果については長くなったのでまた次回に。