*仙人の住む山 黄山へ*旅の薦め!vol.9
上海駐在時代にあちこち旅行をした。
その中で断トツで1番良かった旅先が「黄山」だった。
安徽省にある中国初の複合世界遺産である。中国には多くの山があるが、「黄山を見ずして、山を見たと言うなかれ」と言われるほど有名な山である。
黄山は66もの様々な峰が連なっており、上海を朝に出発し、山上で一泊すれば1泊2日でほぼ全ての峰を巡り上海に戻ってくることができる。
上海からはバスで6時間ほど。日に1便飛行機もあるが天候不良で飛ばないことも多いらしい。上海南駅から直通バスが何本も出ているが常に満席。事前にチケット購入が必要となる。
僕が訪れたのは16年の5月。祝日含めた週末3連休だったこともあり、黄山に着くのに8時間かかった。黄山のバス駅で降りてからはロープウェイ乗り場までバスで行く必要がある。
入山料は180元で冬はもう少し安い。ロープウェイ乗り場から登ることも可能だが、山上でも恐ろしく歩くことになるので基本的にはロープウェイを使おう。
ロープウェイを降りるとこんな感じ。
黄山は「奇岩、雲海、松」が有名なのだが、どこに行ってもその3つが溢れており圧倒される。また、66もの峰があるため景色に飽きずに歩き回れるのが良い。
1日目は黄山に着いたのが遅かったため4時間ほど歩いた程度だったが、獅子峰付近で美しい日の入りを眺めることができた。
山上にはいくつか宿があり、中でも安いところを選べば素泊まり3000円程度だ。部屋は一部屋12人くらいのドミトリー形式で男女別。金を出せばちゃんとしたホテルもあるので、見知らぬ中国人と一緒が厳しければそうすると良い。宿にはシャワー、電気ケトルが備わっている。山上は物価が高いのでカップ麺等を用意して行くのがオススメ。
中でも、火もお湯も使わずにできるインスタント丼がオススメだ。
容器の中にはサトウのご飯的な白米と具の他にホッカイロのようなものと魔法の水が入っている。この魔法の水をホッカイロにかけると一瞬で沸騰し、熱々のチンジャオロース丼が食べられる。予想外の美味しさに通販で取り寄せたくらいにハマってしまった。日本でも買えたらいいのに。。
山道にテントを設置しキャンプをしている人もいた。山上は街灯も少なく夜は特に静かなのでテント張って寝るのもいいなと思う。
翌朝は日の出を見るため大体21時には寝た。
続く